ITコーディネータのシュウです。
会社の近くで撮った写真、桜が見事に咲きました!
遠方に見えるのは、さいたま新都心のビル群
WindowsXPのサポート期限切れが迫ってきました。4月9日です。Office2003も同一日でサポートが切れますね。
先日(3/6~7)、東京駅のすぐ隣のJPタワーで行われたSecurity Days 2014でもそのことを取り上げて、セキュリティに注意を促すセッションを行うところも結構ありました。日本MSの発表では、XPとWindows8.1ではウィルス感染率に21倍もの差があるとか。。。
昨年の11月の調査時点で、サポート終了予定から約1年が経過した2015年3月時点でも、18.2%のPCがWindows XPで稼動予定という矢野経済研究所の調査報告(http://enterprisezine.jp/article/detail/5403)があり、総務省の2013/11/22の発表では自治体でも26万6千台が期限切れになるという予想報告や、最近でも個人でXPを使用している人がまだ4人に一人という調査結果を出しているところもあります。
問題は、サポートが切れることで、新しく発見された脆弱性に対してXPについてはセキュリティパッチが提供されなくなるため、その脆弱性を狙った攻撃があればそれによる被害が発生してしまう危険性が高いということです。最近は標的型攻撃とよばれるサイバー攻撃が非常に増えてきているということなので、それに対応した防御も十分考える必要が出てきていますね。
<本日の題材>
日付関数について
前回、日付型にどういうものがあるかという話をしましたが、日付型項目の値を表現したり計算したりする場合に、関数を使用するケースが随所に出てきます。その関数についても、OracleとSQL Serverでは違いがあるので、整理しておくと便利かと思います。
まず、よく使うのがシステム日付。
Oracle:SYSDATE
SQL Server:GETDATE()
実際にSQLでシステム日付を確認するのは、
Oracleでは、
SELECT SYSDATE FROM dual;
SQL Serverでは、
SELECT GETDATE();
そして、日付型項目を日本語の日付表現に直して表すとき、西暦の4桁の年月日までか、年月までか、年だけの表記にするか、それとも時刻まですべて表現するのかなど、いろいろとシステムによって項目ごとに使い分ける場合があると思います。
今回は、この日付のフォーマットに関して少し上げてみたいと思います。
Oracleの場合は、TO_CHAR関数を使用して、フォーマットを設定しますが、SQL Serverの場合は、CONVERT関数を利用することが多いと思います。
例)
①yyyy/mm/dd という表示にしたい
Oracle:
SELECT TO_CHAR(日付項目, ‘YYYY/MM/DD’) FROM テーブル名;
SQL Server:
SELECT CONVERT(VARCHAR, 日付項目, 111) FROM テーブル名;
②yyyy-mm-dd hh:mi:ss というように日付+時刻(24時間表記)で表示したい
Oracle:
SELECT TO_CHAR(日付項目, ‘YYYY-MM-DD HH24:MI:SS’) FROM テーブル名;
SQL Server:
SELECT CONVERT(VARCHAR, 日付項目, 120) FROM テーブル名;
結果はこんな感じ:
2014-03-31 14:46:39
③和暦で表示したい
Oracle:
SELECT TO_CHAR(日付項目, 'EEYY"年"mm"月"dd"日"', 'nls_calendar = ''Japanese Imperial''') 日付 FROM テーブル名;
結果はこんな感じ:
日付
----------------------------
平成26年3月31日
※Oracleの書式について
E : 元号の略語(大正:T、昭和:S、平成:H)
EE: 元号(大正、昭和、平成)
和暦変換する場合は'nls_calendar = ''Japanese Imperial'''で「nls_calendarオプション」のカレンダを指定するかたちになります。
SQL Server:
SQL Serverでは、実は和暦に変換する関数は持っていないため、SQLを駆使してこれを実現するケースが多いと思います。例えば元号を表すためには
SELECT
Case when 日付項目 > '19890107' then '平成'
when日付項目 > '19261224' then '昭和'
when日付項目 > '19120729' then '大正'
when日付項目 > '18680124' then '明治'
else 'その他' end 年号
というようなかたちでSQLで設定が必要です。
ただし、例えば結果をEXCELで表示するというように、EXCELからデータをアクセスできる環境であれば、EXCELのほうで日付データに対して和暦の表示を行うことができるので、SQL Serverのデータでも、簡単に和暦に変換することが可能になります。
EXCELはいろいろと関数を持っているので、使えば結構便利ですよね。
なお、SQL ServerのCONVERT関数についての仕様やパラメータについては、以下のサイトで確認できます。
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms187928.aspx
今日は以上まで
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