1000分の1ミリ単位の精密度が世界を動かす。
今、先端技術はミクロを越えて、ミクロを自在に操っています。
もっと自由に、さらに高度に、、、
すべての素材にカタチを与える金型産業は未来に向かって踏み出しています。精密なカタチ。柔軟な発想をテーマに、今日、明日、そしてなにより高いフィールドへと、私たちはチャレンジしています。
株式会社黒田製作所 様
http://www.kk-kuroda.co.jp/
dbSheetClientを使って内製化
金型製作における専用システムとして、基幹データベースシステム「KUROP(クロップ)」を構築!
マスタデータ管理、金型受注管理、金型入出庫管理、仕入販売在庫管理など、現場業務を強力に支援する専用システムが稼働中!
入力時間の大幅な短縮!部門間の情報共有も実現!更に、現場業務を支援する専用システムを検討・開発中!
黒田製作所 様のご紹介
会社概要
- 会社名
- 株式会社黒田製作所
- 代表者
- 取締役社長 黒田 昌彦
- 創立
- 1975年(昭和50年9月1日)
- 資本金
- 2400万円
- 従業員数
-
男性126名
女性18名 - 本社所在地
-
〒501-6006
岐阜県羽島郡岐南町伏屋9丁目138番地 - 連絡先
-
TEL: (058)247-7423(代表)
FAX: (058)247-7458 - 営業内容
-
各種プラスチック製品用射出成形
金型の設計・製作
製品紹介
いろんな力が集まって創り、応える自信の証し
一人ひとりの力が集まって、全員の技術力が集結したものづくり。
各工程での加工技術のレベルアップを図り、これが製品に反映され、チームワークで製品に造り込む――このような一貫した「ものづくり」は、 自動化ラインによって大量生産をするのではなく、最新鋭のCAD/CAM,コンピュータ技術を駆使して一点一点丹精こめて造りあげる本格的なものづくりの 要素が強い製品ばかりです。したがって、一人ひとりの創造力、技術力、クラフトマンシップが最大のポイントになります。
関連会社
株式会社黒田製作所 中国大連工場 「未来へ、そして世界へ国際的なニーズに対応できる拠点」
会社名:大連金隆精密模具有限公司
所在地:中国遼寧省大連市経済技術開発区大連工業団地33-26-3
株式会社 黒田製作所 中国天津設計センター 「金型設計・開発のグローバル展開拠点」
会社名: 昌彦(天津)模具科技有限公司
所在地: 中国天津市和平区拉薩道16号和平区電子商務大厦7005室
株式会社 黒田製作所 タイ工場 「東南アジアの活動拠点 多様な金型プロダクトへ迅速に対応」
会社名: KURODA MOLD INDUSTRY (THAILAND) CO., LTD.
所在地: 111/7 Moo 2, Tambol Lamsai,Amphur Wangnoi, Ayutthaya 13170 Thailand
株式会社 黒田製作所 台湾工場 「東南アジアの第2生産拠点 グループ企業体制で高品質な物づくり」
会社名: 台湾黒田模具有限公司
所在地: 台湾新北市樹林区三龍街111
株式会社クロダ 「製作型の成形TRY」
所在地: 岐阜県羽島郡岐南町伏屋6丁目97番地
訪問インタビュー
-
安藤 進 氏
取締役
兼 製造統括部長
システム構成図
「KURO P(kuroda production control system: クロップ)」
既存のCSVデータをSQLデータへ移行し、黒田製作所の基幹データベースシステムとして運用 dbSheetClientで構築されたシステム名を「KURO P(kuroda production control system: クロップ)」の愛称で利用しています。
<利用者>
約50名
(管理部 / 技術部 / 営業部 / 製造部)
<利用拠点>
日本国内
システム規模
黒田製作所 マスターデータ管理
- テーブル数:16
- 画面数:20
- 印刷(帳票数):0
- タスク数:122
- SQL数:53(SQL実行)、13(データ照会)、22(テーブル更新)
- マクロ数:3
- 計算式数:100
- シート数:25
- 開発着手:2013年11月
- 本番稼動:2015年11月
金型受注管理システム
- テーブル数:5
- 画面数:10
- 印刷(帳票数):6
- タスク数:176
- SQL数:92(SQL実行)、10(データ照会)、41(テーブル更新)
- マクロ数:1
- 計算式数:400
- シート数:15
- 開発着手:2014年11月
- 本番稼動:2015年11月
金型入出庫管理システム(金型設変・修正指示書管理/トラック手配管理)
- テーブル数:5
- 画面数:18
- 印刷(帳票数):11
- タスク数:303
- SQL数:165(SQL実行)、15(データ照会)
- マクロ数:13
- 計算式数:425
- シート数:31
- 開発着手:2015年4月
- 本番稼動:2016年2月
仕入販売在庫管理システム
- テーブル数:6
- 画面数:18
- 印刷(帳票数):9
- タスク数:261
- SQL数:83(SQL実行)、42(データ照会)
- マクロ数:4
- 計算式数:335
- シート数:25
- 開発着手:2016年2月
- 本番稼動:2016年5月
なんでも情報閲覧エリア
- テーブル数:2
- 画面数:11
- 印刷(帳票数):1
- タスク数:135
- SQL数:15(SQL実行)、29(データ照会)
- マクロ数:0
- 計算式数:30
- シート数:10
- 開発着手:2016年1月
- 本番稼動:2016年3月
システム概要
黒田製作所_マスターデータ管理
定型情報をマスター化し、紐付く全ての情報を一元管理化する。
情報をマスター化することで、管理部及び各部門長がそれぞれで幾つも作成している帳票の作成工数を削減する原本データとなる。
金型受注管理システム
金型製造指示書をDB化、金型手配進行表(社内/国内/海外)を自動作成、配信する。
SQL-DBからCSVを自動出力し、既存CSVのDBである「型別概略」の機能に問題無き様システムを構築。
金型入出庫管理システム(金型設変・修正指示書管理/トラック手配管理)
営業から発行される全ての修正・設変指示書へ管理Noを発行し、指示書をデータベースで管理する。それまで製造部で発行・管理していた帳票は廃止とし、それに代わる場内回付帳票を自動出力している。
上記までの情報を基にトラック手配の管理を行う。毎日、20型を超える割り込みが入るため、トラック運行ルートの作成・変更をシステム化する事で、手作業で行っていたトラック管理の煩雑な業務を簡略化し、見える化を実現しています。
システムでは混載・往復便への対応、日割り社内便ルート指示書、運送会社への注文書自動発行等の機能を設けています。
仕入販売在庫管理システム
型番と購買品、修正・設変管理Noについて、全てが紐付いた形で管理が出来る仕組みを構築。今まで使用していたシステムは廃止とした。
なんでも情報閲覧エリア
データベースにある情報を、場内各組織の閲覧権限にて閲覧出来る仕組みを構築する。 各組織体・部門毎に専用の閲覧ページを用意し、情報の共有化を図っています。
システム導入前の課題・要望
dbSheetClientの導入前の課題としては、下記内容がありました。
-
当社は、これまでCSVデータを使ったデータベースをサーバー上で運用管理し、有用な蓄積データを後工程で活用してきました。前工程で入力したエクセルデータはエクセルマクロによりサーバーへ送信、CSV形式で保管・管理され、後工程でデータを活用する事で同じ情報を再度入力しない仕組みを、長年を掛け第一製造部において開発・運用してきました。
-
【CSVデータベースシステムで管理している情報】
- 作業日報及びその蓄積データからの工数・稼働率等の集計
- 製作金型の型番管理(型別概略にて主に型番・受注先・シリーズ名・品番・品名・納期)及びその蓄積データからの他エクセルへの自動転記
- 加工工程計画の工程作成と管理、及びその蓄積データからのその他加工帳票への自動展開
- NCデータ送信でのバーコードデータ活用による送信・受信ミスをゼロ化とメインプログラム作成工数低減
- 電極一覧表と電極識別シールの自動作成により、電極管理の簡素化、電極識別作業の簡素化・明確化
- 部品表作成後の場内部品表閲覧システム
- 加工技術課加工データ作成管理システム
- 他、様々な場面でのエクセルマクロからのCSVデータを活用、情報の一元化を行う事で膨大な重複入力の発生を抑止しコスト低減に繋げてきた。
しかし、年々マクロの数が膨大になり、複数に渡るCSVデータへのアクセスと、それからのレスポンスや画面に表示するだけでも時間がかかり、限界を感じていました。 さらに、それらのCSVデータやマクロを作成してきた担当者が、定年を迎える時期にありましたので、なによりも喫緊の課題でした。 -
【CSVデータベースシステムで管理している情報】
-
エクセルで、トラックの手配書を作成していました。
新規の金型や修正・設計変更の金型を、社内便・社外便・客先便などを使い移動するのですが、毎日20型前後の割り込みが入る状況の中、運行・空き状況の確認・変更の業務は殆ど手作業状態でした。データベースにも残らず、あとで集計したりする事もできない状況でした。 -
別システムで、仕入購買管理をしていました。
これはエクセルではなく、別のシステムでデータ(注文内容、出荷日、入荷日、金額)を一明細ずつ入力する必要があり、大量注文時には入力にかなりの時間が必要で、更にデータベースにも残らず毎回同様の作業を続けていました。 また入力ミスや発注漏れに繋がったり、毎月何万点もの部品が発注される中で、それらの手配状況を旧システムでは確認できず、全て担当者への電話確認に集中すると言う状況でした。
上記の課題を踏まえて、下記の要望がありました。
- 今まで、構築してきたエクセルのマクロやCSVデータは膨大であり、そのマクロやCSVデータも活かしたい
- 金型管理情報と合わせて、別システムで対応していた仕入購買在庫管理や、殆ど手書きでやっていたトラック手配なども、SQLのデータベースにひとつにまとめて登録し、複数の部署で同様のデータ入力する作業を削減し、従業員の負担を軽くしたい。
- 誰でも何処でも、可能な限り情報(例:トラック手配状況、部品発注状況など)を、共有出来るようにしたい。
- 自分たちでも自由に構築し、カスタマイズできるソフトを導入したい。
dbSheetClient・Excel版を採用した理由
市販の工程管理ソフトは高額な物も有りますが、それらのソフトは、頻繁にやってくる修正・設計変更指示により、工程変更が多発するこの金型業界 の仕組みには向いていないと思い色々リサーチしていたところでdbSheetClientを見つけ、ニューコムさんのセミナーに参加させて頂き、 これならば弊社の要望にもあった内容を満たす事が出来ると思いました。 また、これならば自分でも何とかなりそうだ。 自分で何とか出来れば、後にも引き継げると思って導入しました。しかし最初はdbSheetClientの事や、SQLの事も全く分からない所から始めましたので、 自分で教科書等にて学習しつつニューコムさんのサポートセンターへ連絡し教えて頂き、少しずつ試行錯誤を繰り返しながら最初の「マスターデータ管理システム」を 構築しました。一つ目のそれが出来た後は、横展開と言うか、かなり早いペースで5個のシステムを構築できました。
システム導入の効果
管理部(金型受注管理)では
管理部の金型の新型の手配においてKUROPでは、金型製造指示書を入力するだけで他の一覧表などに反映されるようになり、 入力作業が8割ほど減りました。 情報変更の場合も金型製造指示書を変更するだけで反映されるため、変更忘れの心配がなくなりました。
(管理部: 高橋主任)
管理部(仕入販売在庫管理)では
以前のシステムでは、商品名・発注日・金額等の入力を一明細ずつ登録する必要があり、大量に注文する際には、入力内容の確認や登録にかなりの時間が必要となっていました。現在のKUROPに移行後、注文内容をExcelから読込できる様になったことで、大量の注文が短時間でできる様になり、入力時間の大幅な短縮となりました。また、商品入荷後の登録においても、注文内容の通りに反映されている為、入力相違等も少なくなり、細かい入力作業時間が解消されました。
(管理部: 安田氏)
全社では
「なんでも情報閲覧システム」は、金型の受注状況、部品の手配と納入状況、トラック手配状況などと言った情報の共有と言う所で、 活用の幅が広がっており、その部分は間違いなく良くなっています。 更に社内からの問い合わせによる確認作業の負担も減りました。 また、現場から「こう言う事は出来るか?」と聞かれても、データベースが蓄積されていますので、その中から何と何を繋ぎあわせれば 良いか直ぐに答える事も出来るようになりました。 逆に直ぐに対応出来ないにしても、不足しているデータベースの追加も出来るので、 次の改善と言う所でも役にたっていると思います。 更に手書きでやっていた部分もデータとして残り、後で統計もとれますので、当社に とっては遥かに有用な物となっています。
今後について
今後、下記のシステムの構築を検討・開発しています。
-
勤怠管理システム
今は、工数の集計とかもマクロで出していますので、このマクロを活かして、日報を含む集計作業と届書管理のコスト低減を図りたいと思っています -
金型の情報管理システム
受注条件 / 契約内容チェックシート作成と同時に、上記、「金型受注管理」のSQL-DBと紐付けされる仕組みを構築したいと思っています。 ただし、金型情報のマスターデータとするためには最新情報への更新が必要で、上流管理部門での相当量の情報入力作業が必要となりハードルが高いです。 -
金型工程管理システム
大日程の仕組みを基に、部品表と加工工程計画書から計画された情報を加え、各部品の状況をオンラインで把握できる仕組みを作りたいと思っています。 -
総合的工数と収支管理システム
各金型毎に、金型受注費・工数費・仕入費・外注費をデータベースから取出し、総合的なコストを自動計算する仕組みを構築したいと 考えています。更にSQLの仕組みを最大限に生かし、蓄えた膨大なDBから様々な切り口からの統計が可能なシステムを構築したいと思っています。 - 現在KUROPの利用は日本国内のみですが、ゆくゆくは海外拠点(中国、台湾、タイ)へと繋げたいと思っています。