日鉄物流広畑 株式会社 様
(現:日鉄物流株式会社様)
https://www.log.nipponsteel.com/hirohata/

dbSheetClientを使って
人を育てる、技術を磨く「技能伝承管理支援システム」を構築!
事務負担の大幅削減と管理業務の機能強化を安価に実現!

評価項目:約6,700項目、評価対象者:220人に対し、定期的に技能レベルの認定評価ができるシステムを構築 !!既存のExcelシートをそのまま活用でき、評価項目のメンテナンスや評価データの自動集計も容易に実現!!

鉄を運ぶ、人を育てる、技術を磨く日鉄住金物流グループ様のご紹介

 日鉄住金物流グループは、昭和17年に日鉄住金物流の前身となる広畑港運㈱の設立以来、新日鉄住金グループをはじめ多くのお客様へ重量物を中心とした海上輸送、陸上輸送、港湾物流による物流サービスを提供しています。国内外への事業拠点の展開による物流ネットワークの構築や、これまで培ってきた技術力とお客様の視点に立ったソリューション提案力で、海陸一貫輸送や国際輸送へと発展しています。
 そして、現在さらなるお客様満足度の向上に向けて、現場力、技術力の強化を中心に基盤強化を図り、お客様により一層の安心と信頼を付加した物流サービスが提供できるよう日々取り組んでいます。
 日鉄住金物流グループは、これからもグループ社員の総力をあげて、お客様から信頼される企業となるべく、成長し続けます。

会社概要

会社名
日鉄物流広畑 株式会社
創業
平成18年10月2日
資本金
1億円
従業員数
288名
代表者
稗田 一元
本社所在地
〒670-1116
兵庫県姫路市広畑区正門通4丁目9番地6
連絡先
TEL: 079-236-1052
FAX: 079-237-6299
営業拠点と物流拠点
(本社と6支店)
【本社】
〒104-0033
東京都中央区新川1丁目23番4号 I・Sリバーサイドビル8階
【東北支店】
〒980-0811
宮城県仙台市青葉区1番町3丁目7番1号 電力ビル本館3F
【君津支店】
〒299-1141
千葉県君津市君津1番地 合同サブ1階
【中部支店】
〒450-0003
愛知県名古屋市中村区名駅南2丁目13-18 NSビルディング6階
【関西支店】
〒541-0042
大阪市中央区今橋4丁目1番1号 淀屋橋三井ビルディング3階
【和歌山支店】
〒640-8404
和歌山県和歌山市湊1850番地
【西日本支店】
〒812-0025
福岡県福岡市博多区店屋町5-18 博多NSビル9階
日鉄住金物流グループの事業拠点
(8拠点)
【日鉄住金物流釜石株式会社】
新日鉄住金㈱釜石製鉄所 構内
〒026-0031
岩手県釜石市鈴子町23番15号
【日鉄住金物流鹿島株式会社】
〒314-0015
茨城県鹿嶋市大字泉川字南泉2055番地
【日鉄住金物流君津株式会社】
新日鉄住金㈱君津製鉄所 構内
〒299-1141
千葉県君津市君津1番地
【日鉄住金物流名古屋株式会社】
新日鉄住金㈱名古屋製鉄所 構内物流センター
〒476-0115 愛知県東海市東海町5丁目3番地
【日鉄物流広畑株式会社】
〒670-1116 兵庫県姫路市広畑区正門通4丁目9番地6
【日鉄住金物流小倉株式会社】
〒803-0812 福岡県北九州市小倉北区室町3丁目1番7号
【日鉄住金物流八幡株式会社】
〒805-8516 福岡県北九州市八幡東区枝光本町8番1号
【日鉄住金物流大分株式会社】
新日鉄住金㈱大分製鉄所 構内輸送センター
〒870-0902 大分県大分市大字西ノ洲1番地

事業内容

■ 港湾荷役

世界各国から輸入された鉄の元となる石炭などの原料を巨大なクレーンを使って荷役します。

■ 製品輸送

製鉄所で作られた製品を特殊な車両を使って倉庫へ輸送します。

■ 鉄道輸送

原料を溶かし鉄の元となる溶鋼や製品の元となるスラブ(鋼片)をディーゼル機関車で輸送します。

■ 倉庫作業(コイル、資材)

工場でできた製品を倉庫で管理、積込みを行っています。

■ 車両整備

構内の車両、又は特殊車両の整備を行っています。

訪問インタビュー

システム構成図

技能伝承管理支援システム

システム規模

システム概要

技能伝承管理支援システム

システム利用部門と利用者数

  • 評価対象者: 220人(物流部門全員が対象)
  • 評価部署: 5課17職場(14人の作業長が評価入力を行なう)
  • 管理部署: 7人(評価項目の集計及び分析)
  • 運用部署: 1人(マスタメンテナンス)

評価用シート自動作成及び評価入力

  • 作業長は、システムから評価対象者のスキル評価用シートをExcelに出力します。(前回評価出力)
    • 評価対象者は、前回評価を参照しながら評価用シートの本人評価欄に入力もしくは、手書入力します。
    • 作業長は、本人評価を見ながら対話形式で、作業長の評価欄に入力します。
  • 評価部署:5課17職場(14人の作業長が評価入力を行なう)
  • 管理部署:7人(評価項目の集計及び分析)
  • 運用部署:1人(マスタメンテナンス)

集計及び分析

  • 個人別認定:過去5回分の個人及び作業長評価の推移が確認できます。
  • 作業別認定:個人及び部署毎の評価項目別評価が確認できます。
  • 集計表:個人及び部署毎の業務内容別評価が表やグラフで確認できます。

マスタメンテナンス

  • 評価項目や人事異動した担当者の情報を追加・修正できます。
■TOP画面
■評価用シート出力画面
■評価入力画面

システム開発の目的

 当社は、兼ねてから、「技能伝承」を継続的に進めていく活動に取り組んでいます。個人及び部署における「技能伝承」の状態を、定期的に把握・管理していくには、評価管理する仕組みが不可欠との判断から、システム化を検討することになりました。
 この活動は、各部署で定期的に個人毎の技能レベルに対して認定評価を行うわけですが、評価項目(約6,700項目)と評価対象者(220人)が多いことから、本社事務局における管理業務の負担を軽減する必要がありました。

システム化をする上で、以下に示す内容について検討しました。

  1. 個人別技能レベルの評価と技能マップの作成ができること。
  2. 個人育成実行フォロー(座談によるフォロー)ができること。
  3. 長期ローテーション計画の策定と見直しができること。
  4. 将来の人員配置を踏まえた個人育成計画の策定ができること。
  5. 事務局の事務負担の軽減と管理業務機能強化(分析オペレーション支援)ができること。
  6. 現場担当者がシステムを操作するため、データ登録や評価入力の操作が簡単なこと。
  7. 登録したデータ分析では、色々な条件による抽出や表現(グラフ、レーダーチャート)ができること。
  8. 評価項目について、今後増減することがあるためメンテナンスが容易にできること。

システム開発の経緯

 当社では、これまでも技術者の教育に力を入れてきましたが、更に、「技能伝承」を目的として、部署ごとに評価項目の洗い出しを行い、評価管理を継続しながら技能のレベルアップを図るために、2009年4月から、Excelベースで評価管理業務を開始しました。
 最初に、全部署から集めた評価項目(約6,700項目)をExcelシート上に登録し、全社員にExcelブックを配布しました。評価用入力シートには、評価項目ごとに、本人の自己評価と作業長評価を行う欄が設けており、半期毎に記入します。まず作業長は、各メンバーにExcelの評価用シートを 配布して自己評価を入力させます。作業長は、メンバーが記入した評価用シートに、メンバーと対話しながら作業長欄に評価レベルを入力します。
 評価が終わったシートは、本社事務局に集めるわけですが、一人に対して1つのExcelブックでの運用となるので、部署別集計や技能レベルの平均値の算出に時間がかかっていました。また、半期毎に評価項目の見直しが入ると、全社員のExcelブックに評価項目を入れ替える作業や再配布にも大変手間がかかっていました。
 システム化を行うに当たって、グループ企業へ業務委託を依頼しましたが、開発期間が思った以上にかかるため、別の方法を検討していたところ、本社から、ニューコムのdbSheetClientの紹介を受けました。

dbSheetClientを採用した理由

ニューコムのWebサイトを見て、プレゼンセミナーがあったので参加したのが導入検討のきっかけになりました。

以下は、採用に至った経緯です。

■システム本番稼働までのタイムスケジュール

導入後の効果

dbSheetClientは、既存のExcelシートがそのまま利用できるので、安価にシステムが構築できました。

本社事務局では、

  1. 半期毎に、部署毎の評価項目を見直しますが、評価項目のメンテナンス画面で項目の登録や修正を行うだけで、次回の評価入力から更新された評価項目に対して、入力ができるようになりました。これまでは、評価項目の見直しがあった場合、本部事務局で、部署毎の評価用シートに評価項目を入れ替えて、評価用Excelブックを現場担当者へ配布する必要があり、大変な労力と時間を要しました。システム化することで評価項目のマスタを修正するだけで、運用がスムーズにできるようになり、メンテナンスにかかる管理工数が大幅に削減できました。
  2. 毎月、評価データの集計が自動的にできるようになり、分析や評価に時間を当てることができるようになりました。
■集計表画面

現場担当者(作業長と評価者)は、

  1. 部下に、評価用のシートを配布しますが、前回評価の入った評価用シートを自動作成できるようになったので、作業長は、評価用シートを作成する手間がなくなり、部下とコミュニケーションを取りながら、作業長は評価を行うことに専念できるようになりました。
  2. 年2回の評価では、足りないメンバーには、毎月でも評価入力することができるようになり、若いメンバーのスキル向上に役立っています。これまでは、前回評価のデータ管理が大変だったので、年2回行うのが精一杯でした。
  3. 個人の過去5回分の評価レベルが容易に確認できるようになったので、スキルアップの推移がつかめるようになりました。また、部署別-評価項目別に、各担当者の評価レベルが容易に比較できるようになり、フォローすべき対象者が明確になり、全体のレベルと各担当者のレベルをグラフで比較できるので、育成計画が立て易くなりました。
■個人別認定参照画面
■作業別認定参照画面

運用管理者は、

  1. dbSheetClientの基本機能として、サーバでExcelブック、データ、プログラムが一元管理できるので、現場へのExcelブックの配布が不要になりました。
  2. また、Excelブックを修正して、サーバにアップロードできるので、システムのメンテナンスも容易にできますし、ログ情報からエラー情報を的確に知ることができ、対応もスムーズに行なうことができます。
  3. メンテナンス時には、プロジェクト(プログラム)を無効にするだけで、システムを止めずに、安全にメンテナンスも行なうことができます。

 dbSheetClientを使って、今回導入したシステムは、当初の目的を実現することができ、大変満足しています。最後に、システムからExcelブックを任意にダウンロードできるので、様々な用途で再利用できることも大きなメリットです。

今後の取り組み

  1. グループ企業に対して、今回開発した「技能伝承管理支援システム」を順次、横展開したいと考えています。
    • 広畑鋼板工業株式会社で、システムの導入が決定し、2012年4月からシステムが稼働しています。
    • 日鉄住金物流君津株式会社で、システムの導入が決定し、2012年4月から本稼働に向けた準備がスタートしました。
    • 他グループ企業でも、システムの導入を検討しています。
  2. 現場業務の改善ツールとして、別システムでも利用を進めています。
    • バラ物中継業務管理システムを構築しました。
      (開発着手:2011年10月 / 本番稼働:2012年6月)
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