山一電機 株式会社 様
https://www.yamaichi.co.jp/

生産管理パッケージシステム(成形系、プレス系)のサブシステムをdbSheetClientで構築! dbSheetClientを業務システム開発ツールとして活用し、システム化による社内のDX化を推進!

開発者は、生産管理パッケージシステムとの連携のし易さ、システム開発・メンテナンスのし易さ、リソース管理のし易さが、利用者は、旧システムから比較的スムーズに移行でき、改善要望にも短期間に対応できることが好評!

山一電機 株式会社 様のご紹介

私たちは柔軟な発想と技術力で、持続可能なより良い社会の実現に貢献していきます。

私たち山一電機グループは、半導体検査工程に使用されるICソケット製品や電子・電気機器向けコネクタ製品をグローバルに提供しています。

真空管ソケットの製造・販売からスタートした当社は、お客様のその時代のニーズに応えるべく技術開発や製品開発にチャレンジを重ねて、お客様のご要望に応えることで、エレクトロニクス産業の発展に貢献してまいりました。

私たちは、コーポレートスローガンに「もっとしなやかに ベターコネクション」を掲げ、人・企業・社会・地球とのより良い結びつきを柔軟な技術力と発想力をもって意欲的に創造し、お客様の価値創出に貢献します。

私たちの接続機構部品は、キーとなる接触構造に「しなやか」なばね特性と、使用環境の変化にも対応したより良い接続性能が必要です。このしなやかでより良い結びつきは、これからの企業活動や地域社会・地球環境を考えるうえでも通じるものがあると思います。

今後も創業以来培ってきた技術と創造の精神を礎に、「お客様にご満足いただける製品・サービスを提供できる会社」に成長することを目指し、「グローバルに連携し、未来につながる製品の創造」に取り組んでまいります。そして、エレクトロニクス製品を通じて持続可能なより良い社会の実現に貢献していきます。

会社概要

商号
山一電機 株式会社
(YAMAICHI ELECTRONICS CO.,LTD.)
[東証プライム市場(証券コード:6941)]
設立年月日
1956年11月1日
資本金
10,084百万円
本社所在地
〒144-8581
東京都大田区南蒲田2丁目16番2号
テクノポート大樹生命ビル
TEL:03-3734-0110(代表)
FAX:03-3734-0120
代表者
代表取締役 亀谷 淳一
従業員
  • 山一電機株式会社 389名※
  • 山一電機グループ 2,123名※
 ※臨時雇用者数は含んでいません
  • 平均臨時雇用者数(2024年3月末)
  • 山一電機株式会社 39名
  • 山一電機グループ 1,286名
事業内容

テストソリューション事業

  • 検査用バーンインソケット
  • 検査用テストソケット
  • プロ‐ブカード
  • テストサービス

コネクタソリューション事業

  • コネクタ
  • 実装用ICソケット
  • フレキシブル配線板(YFLEX®)

光関連事業

  • 光薄膜フィルタ
  • 半導体レーザ光源
  • 光フィルタモジュール製品
発行済株式総数
21,829,775株
法人番号
4010801012065

2024年3月末 現在

訪問インタビュー

山一電機 株式会社
管理本部
情報システム部
プロフェッショナル
森川氏 (左)
管理本部
情報システム部
開発担当
田村氏 (右)

システム構成図

システム構成図

※現在、上記システムを含めて、dbSheetClientによる50システム が稼働中!

Excel版: 40システム Access版: 10システム

システム規模

プラスチック成形 サブシステム

  • テーブル数:37
  • 画面数:9
  • 印刷(帳票数):25
  • タスクセット数:150
  • SQL数:70
  • マクロ数:0
  • シート数:40
  • 開発(実装)着手:2019年1月
  • 本番稼働:2019年8月

プレス加工、めっき加工 サブシステム

  • テーブル数:34
  • 画面数:15
  • 印刷(帳票数):18
  • タスクセット数:300
  • SQL数:150
  • マクロ数:10
  • シート数:100
  • 開発(実装)着手:2022年4月
  • 本番稼働:
    第一ステップ 2022年10月、第二ステップ 2023年4月

システム概要

 当社では、dbSheetClientを活用して生産管理パッケージシステム(TPiCS)のサブシステムを内製化して、製造現場のニーズに合わせた各工程の製造指図発行から、バーコードによる製造実績登録、および作業時間実績登録を行い、工程実績管理だけでなく、生産管理パッケージシステムの実績データと併せて実際製造原価計算を行っています。また、材料のロット別入出庫管理(FIFOチェック)や、材料~中間品~完成品の標準原価計算を行い、実際製造原価計算と併せて各工程の費目別に原価差異を求め、製造原価低減活動用のデータ提供を行っています。

  • プラスチック成形サブシステム/機能概要

    • 各種サブマスター管理:プラスチック成形サブシステムの各種マスター(アイテム、標準原価、図面、金型、他)を登録・管理します。
    • 生産指示/実績管理:生産ロット別生産票のバーコードを使って表示された予定に対して工程毎に生産実績を登録します。
    • 入出庫/工程進捗管理:材料はバーコードを使いFIFOで倉庫から出庫し、完成品は全社基幹システム側の入庫用に現品票を発行します。
    • 各種月次帳票管理:部門損益を求める1部の月次集計や製造原価計算を行っています。
  • プレス加工、めっき加工サブシステム/機能概要

    • 各種サブマスター管理:プレス加工、めっき加工サブシステムの各種マスター(アイテム、購買単価、金型、標準原価、他)を登録・管理します。
    • 生産指示/実績管理:適時な各工程の実績登録で工程進捗と情報が一致しており、併せて金型保証個数管理による予防保全を行っています。
    • 作業時間管理:プレス機ごとの停止を含めた作業内容を10分単位で登録しており、製造原価集計や原価低減活動を行っています。
    • 入出庫/工程進捗管理:材料入出庫やプレス工程後のめっき加工工程へのロット別移動管理を行っています。
    • 各種月次帳票管理:部門損益を求める1部の月次集計や製造原価計算を行っています。
【プラスチック成形サブシステム/材料入出庫登録画面】
【プレス加工、めっき加工サブシステム/プレス生産進捗問合せ画面】

システム導入前の課題

 旧システムは、オフコンをベースにしており、使用サーバーのハードウェアの保守サービス停止時期が近づいていたことと、アプリケーション保守作業の属人化対策と併せてシステムのリプレースを行うことになりました。 オフコンでは、組立系と成形系とプレス系の3つの系統がありまして組立系は、2003年にSAPに置き換えていましたが、プレス系と成形系はSAPに置き換えることを断念して時間が経過していました。 オフコンのアプリケーション保守作業が1名しか行えない状況もあり、先ず、成形系とプレス系を以前(2004年)から、フィリピンの現地法人でも導入していたTPiCSを選定しましたが、オフコンと比較した時に、TPiCSだけでは、カバーしきれない機能をどのように実現するか課題となっていました。

dbSheetClientを採用した理由

 当初は、ローコード開発ツールを探しており、いくつかの候補の中で、ExcelだけでなくAccessにも対応できることと、導入前に開発体験版をお借りして、ツールとしてのわかりやすさや操作性、プログラムのメンテナンスのし易さ、リソース管理(データベース、プログラム、アカウント追加・修正・削除)のし易さなど、比較検討した結果dbSheetClientを採用しました。 もちろん、これまでのMicrosoft-Office(ExcelやAccess)の最新バージョンへの対応の早さも採用の理由になりました。

システム導入の効果

 導入当初、ニューコムさんに「経費精算システム」など複数のシステムを受託開発してもらい、その改修は全て当社で行っていて、メンテナンスのし易さを実感しています。 また、生産管理パッケージシステム(TPiCS)との連携のし易さ、開発に携わっているメンバーも短期間にツール(dbSheetClient)に慣れて、今では50 システムを構築して運用しています。 Excel版が40システムで、Access版が10システムになります。開発者側の効果としては、リソース管理のし易さが大きいと思っています。 一方、利用者側は、オフコンからTPiCSとdbSheetClientへ比較的スムーズにシステム移行でき現場に定着しました。 また、利用者側からのシステム改善要望も都度あがってきますが、短期間で対応できることが利用者から好評を得ています。

今後について

 現在、全社プロジェクトとして、基幹業務システム刷新活動中ですが、今後、新に稼働する基幹業務システムとの連携も行っていく予定です。それ以外には、製造現場領域でアプリケーション開発を必要とする業務改善に、dbSheetClientを引き続き活用して、社内のDX化を進めていきます。

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